保田漁協の「ばんや」

患者さんに教えて頂いた「カネシチ」さんお休み…。

急遽進路を変更し海岸線をドライブ

連続する美しい海の眺めに

これまで知らなかった房総の魅力を知る。

まばらな車と信号がほとんどない海道

抜ける様な空と海の青に

どこか夏の終わりを思わせる積乱雲の連なり。

眩しい晩夏の日差しで

カミュの「異邦人」がフラッシュバック

朦朧とする意識の中で景色が歪む。

沿道のヤシの木の揺らめきで

ハッと我に返りハンドルをきる。

無事、保田漁港「ばんや」さん到着。

さて注文。

本日特筆すべきは「フグの塩焼き」。

醤油のグルタミン酸の力を借りずとも

フグ本来のイノシン酸のうま味と塩で十分すぎる馳走。

このフグ、おそらくショウサイフグ。

以前、相模湾乗合船の五目釣りで

たまに釣れあがるショウサイフグは

捌く免許がないために釣れた場合は船長へ献上。

船長のテンション急上昇で

西へ東へ船を走らせ客を歓待。

プロも喜ぶフグのウマさに開眼し

忘れられない逸品となりました。