雪の茅舎「美酒の設計」 マリアナ海溝を想う最高の酒

ん~これは予想に反して何ともナチュラルで味わい深く

突出したものが一つもない。

例えようのないバランス感で飲み飽きしない。

角が立たず奥ゆかしく洗練された酒。

心に波風が立たず静かな気持ちになれる。

静寂…。

じっくり味わうには最適な酒。

土や作物の成分、気候….いろんなものを分析し

環境を再現することで

同じ味わいの物が作れるようになるだろう

と思っていたのですが

こんな酒に出会うと

今の科学では再現不可能であることが理解できます。

酒造りにおける人力の及ばない境地

酵母に「杜氏の勘」の魔法をかけ

後は 「let it be」

だそうです。

自分の仕事を振り返り

この境地に程遠いことを痛感します。

データは結構詰め込んでアレコレ考えているのですが

まだまだそれじゃ全然ダメ。

杜氏の高橋藤一さんに遠く及ばずです。

高橋さんが新境地に達したのは

60歳を過ぎてからだそうですから

まだ少し時間がある。

がんばろう。

参った…ホント。