水を知って酒を知る

ここ3年ほど自分的に「水」がアツイ…。

僕が専門家と話しができる知識があるのは

自分の仕事分野だけです。

若いころは音楽も詳しかったけど今は無理。

そして今後

本を書けるくらい詳しくなりたいのが

「日本酒」です。

ワインもいいけど

ワインは価格の壁がある。

5大シャトーや一流のブルゴーニュなどを

日常的に試すのは不可能。

五感を試される分野は知識の集積だけではダメなので

虱潰しに吞むしかない。

日本酒は適度な価格でほとんどを試すことができます。

自分が好きな日本酒を考えると

北から南まで産地が点在し

地理的な条件はよくわからない。

技術の継承と情熱は大きな要素だけど

まずはシンプルに「米と水」について知りたい。

ということで

ここ3年くらい色んな地域の水を飲んでいます。

結論を言うと料理と同じで

硬水より軟水のほうが

好きな酒の割合が高い気がします。

あくまで「感覚」。

例えば

僕が育った熊本にはこれと言って好きな日本酒はありません。

湧水が豊富で水道水が普通に美味しいけれど

やや硬い水(WHO基準では中程度の軟水です)。

昨年、サントリー天然水「阿蘇」を購入し

再度味を確認しました。

富士山系の水も同じで

静岡や山梨にも好きな日本酒がない。

(まだ出会っていないかもです)

水の硬度は主にカルシウムとマグネシウムの含有量で決まります。

高いと硬水、低いと軟水。

マグネシウム含有量が多い硬水は便秘の改善効果があります。

日本では地下水の方が硬度が高い傾向にあります。

それでも石灰質の地質を有する欧米よりも低いです。

信濃川の硬度はセーヌ川の1/4以下で約35mg/L。

長野に吞み口がきれいな酒が多い理由の一つと考えます。

話しがそれますが「醸し人九平治」という

萬乗醸造さんが醸す素晴らしい日本酒があります。

この酒蔵はフランス・ブルゴーニュのグランクリュ街道沿いで

ワイン造りも手掛けています。

すごくワクワクする会社で応援も含めて

「醸し人九平治」は定期購入銘柄です。

非常に繊細な造りに日本酒の未来を感じます…。

脱線しましたが話を戻して

水の味は硬度だけで決まるわけではありません。

例えば、東京都は熊本より軟水ですが

上京時、東京の水が塩素臭くて飲めなくて

口に入る全ての水をペットボトルで補っていました。

東京都の水質データで各地域の硬度が確認できます。

平均値は60mg/Lで熊本の76mg/Lより低値。

奥多摩など水源に近いところは硬度が26mg/L。

浄水技術が進むとより美味しい水になると思いますし

現在でも東京にはそれなりにお気に入りの酒があります。

なんだかまとまりのない文章で申し訳ありません。

酔いがまわりました。

もう寝ます。

水道法の話も書こうかと思いましたが

つまらないので厚労省のHPを見てみてください。

おやすみなさい。

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