「好転反応」にご用心

刑事コロンボ方式でまずは結論です。

施術においての「好転反応」は医学的にありません。

強い施術後の不快感は

単なる「もみ返し」と言われるもので

体が良くなる前兆などではありません。

本日こんなお話をするのは

最近のニュースで

施術後、

体の痛みを施術者に訴えたら

「それは好転反応で体が良くなっています」

と言われ反論できなくなった

という記事を読んだからです。

今時、施術に関して「好転反応」

という言葉が使われているとは知らず

僕の認識不足でした。

イタメシ(イタリアンのこと)なみの死語です。

施術後の痛みは

体調を整えることにおいて無意味で

無いほうがベター。

シチュエーションにもよりますが

痛みの発生があれば施術に修正を加える

ということが常識です。

体質によっては

どうしても僅かながら

痛みを伴う方もいらっしゃいます。

しかし

僕たち専門職は

その反応を生理学的に説明でき

できる限り抑えていくような方法を模索しています。

皆さんがもし

施術者の方に

「好転反応」という言葉を使われた時は

「好転反応」の生理学的根拠を聞いてみてください。

「血管拡張」や「プロスタグランジン」

というワードを出して聞いてみるといいですよ。

例えば

「好転反応ってプロスタグランジンで体が痛むんですか?」とか。

「炎症反応」の説明が返ってくると思います。

「好転反応」的施術は

非常に強い力を伴う可能性があり

腰椎や肩関節に病変があったり

骨粗しょう症の方が受けると

とても危険ですから用心しましょう!

わからないことがあれば

施術者にガンガン質問しましょう!