経済学、そして生理学の初心忘るべからず

近年、経済学についてあれこれ調べてて感じたのは

生理学の勉強に似てるなぁ

という事です。

色んな要素があってそれぞれに働きがあり

同時多発的にそれらが機能することで

ある結果をもたらす…。

初めて受けた生理学の授業は

「体液の生理学」という分野で

体内の水分に関することあれこれを学びました。

その中で血液の量を調整する機構の一部

容量受容器・圧受容器というセンサーの働きを学びます。

水分を摂取すると腸から血管に吸収され

血管容積の増加とそれに伴う血管内壁への圧力が生じます。

この、血液の増量や血管を広げる圧力に反応するセンサーが

容量受容器と圧受容器です。

しかし、初回の授業では

上記の受容器の場所や働きと

血圧の低下という結果だけが解説され

そのプロセスが分からないため

雲をつかむような印象を受けました。

授業後、先生に

血圧調整にかかわる機構のアウトラインが分からないと

今日の授業が理解できないことを伝え

「今は授業内容を覚えるしかないのですか?」

と尋ねると

先生は3秒ほど考えて

「今はそれしかないね」

というお答えでした。

仕方ないのでとりあえず丸暗記。

授業が進むにつれ

レニン・アンジオテンシン・アルドステロン機構

ホルモンや自律神経の働きのお話

最後に腎臓での物理的な水分処理のメカニズムを学び

この質問のモヤモヤはすっかり解消されました。

どの学問もそうですが

生理学も研究論文クラスになると

ピースの数が激烈に増えて複雑化します。

基礎の理解があっても

激増したピースを理解するのは大変です。

経済学もいろんなピースを同時に考えるのは非常に難しい…。

だけど面白いので老後の趣味の一つにしようと思っています。

今は生理学の最初の授業みたいなレベルですが

何時の日か

ポール・クルーグマンみたいなプロどうしの議論を聞いて

サラサラ理解できるようになりたいものです。

何の本で読んだか忘れましたが

男性は認知症予防に5つ以上の趣味を持つことが推奨されるそうです。