サルトル再燃、と「大学ファンド」の運用実績

若かりし頃に読んだサルトル。

でも哲学や思想ってサッパリだったので

実存主義が何たるやもサッパリ…

というのが正直なところです。

哲学・思想というよりは

文学が入口だったので

当時はカミュに夢中。

最近

金融業界にサルトルの思想を落とし込んだ記事を読みました。

一番頭に響いたのは

「我々は自由の刑に処せられている」

というフレーズです。

選択の自由とそれに伴う責任。

金融に限らず「自己責任の原則」はよく見かける議論です。

「自由」には「孤独と責任」が伴い

自己責任を負えば自由の行使が許される…。

サルトル読み返してみたくなりました。

この「自由」を経済学で考えると

ミルトン・フリードマンが説いた「自由」も興味深く思えます。

 

前に書いた「大学ファンド」の運用実績が

先月、科学技術振興機構(JST)から公表されてました。

2022年度、604億円の赤字。

運用内容をみるとグローバル債券の比率が54.6%で

リスク回避を意識したポートフォリオになっています。

運用手法はパッシブ・アクティブ運用併用で

今後、株式とアクティブ運用の割合が増えていくようです。

ポートフォリオの資産構成割合(具体的な内容)

は非公開となっています。

2022年はアメリカをはじめ

世界的な金融引き締めで金利は上昇

グローバル債券の含み損が拡大しました。

記憶に新しいシリコンバレーバンクは

この含み損が引き金となり

取り付け騒ぎで破綻しました。

今回の赤字話は

将来世代の負担増や国民一人当たりの借金の増加など

マスコミの格好のエジキとなりますが

的外れな議論でバカバカしい。

債券が半分以上という理由は不明ですが

今後の運用に期待します。

ちなみにGPIFは黒字でした。

債券と株式の保有割合が明暗の別れどころでした。