河口湖の紅葉と太宰治が愛した「ほうとう」

一年で一番好きな季節、秋。

肌に感じる気温と乾いた空気、美しく色づいた木々、

枯れた香りと耳をぬける風の音。

地球ドラマチック!

ということで今回は河口湖の紅葉を見てきました。

一番の見どころである「紅葉回廊」は

ほとんど色づきありませんでしたが、

湖のほとりや「紅葉街道」は

黄金色のイチョウと緑や朱色のモミジが美しく、

秋を満喫できました。

そして、山梨のご当地グルメ「ほうとう」を味わいたく、

色々調べた結果、太宰治が愛した味、

「天下茶屋」さんのほうとうを目指しました。

河口湖から車を走らせ山道へ入り、

人気のない細道をグングン上っていきます。

高度が高まるにつれ、

木々の色づきが美しく飽きのこない景色。

結構さみしい道で、

ここのまま進んでいいのか?的な不安に駆られつつも

途中、「天下茶屋」さんの「本日営業しています」

という看板に励まされ直進。

やっと到着し歴史あるお店の佇まいを眺めると

入口に「営業終了」の文字。

言葉もなく脱力…。

お昼はご馳走に向けて

カレーパン1個で走り込んだので死にそう…。

ちなみに、HPで調べた営業時間内。

とりあえず建物の前で記念撮影でもと思い車を出ると

目の前に広がる富士の景色に心を奪われました。

眼下に広がる山々の紅葉の向こうに富士山の眺め。

街の広がりが富士から湧き出た川の流れようで

静かな河口湖の湖面に流れ込んでいきます。

ほうとうダメだったけど来てよかった!

そして、しばらくするともう一組。

僕たちと同じくほうとうを求めてと思いきや

カメラマンの横内徹さんとその助手の方でした。

気さくに話かけてくださり

なんだか1時間以上富士の景色を眺めながら談笑、

とても楽しい時間でした。

旅っていいですね。

その後、

笛吹のフルーツ公園に車を走らせ夜景を満喫、

帰りに立ち寄ったお店でほうとうに辿り着きました!!!

うまかった。

 

ちなみに、太宰治のファンではありませんが

中高生ぐらいの時に日本の文豪は結構読みました。

ほとんど記憶に残ってませんが

太宰治は少し覚えています。

「斜陽」はまあまあ、「人間失格」サッパリ、

一番面白かったのは「トカトントン」という短編です。

確か、主人公が何かに熱中してる時に

突然、「トカトントン」という音が頭に響き

急速に興味が失せていく、

という内容だったと思います。

間違ってたらごめんなさい…。

これって、10代男子の精神構造に通じるものがあり

少なからず共感したのを覚えています。

文学的に評価される夏目漱石やヘミングウェイなど

子供の頃にはイマイチその価値がわからなかった作品。

今読んだらどういう感想を持つのだろう?

と思いますので、少しづつ読み返してみます。

秋はいいなぁー。